1959年(昭和34年)皇太子御成婚雛
1959年、4月10日、当時の皇太子(現在の天皇)と正田美智子さん(現在の皇后)の御成婚がなされ、盛大なパレードが開かれました。
何十万人もの人が御成婚を祝ってパレードへ駆けつけました。
お2人は軽井沢のテニスコートで出会ったと言われています。
この御成婚以後、美智子さまブームは最高潮に達しました。
美智子さまのテニスルックなどを女性たちが真似はじめ、ブローチ・ヘアバンド・ストールなどのファッションが大流行しました。
それでは、今回の変わり雛の背景となっている「菊の御紋」と「雉(きじ)」について説明します。
「菊の御紋」は天皇家の紋章です。
鎌倉時代、後鳥羽上皇が菊を愛し、自らの印として使用しました。
それを後の天皇が継承し、慣例化して菊の御紋が天皇・皇室を表すものとして定着しました。
「雉」は日本の国鳥です。尾羽が長く鮮やかな色彩をしています。
人里近くに生息しているためか、昔から雉と人間との関わりは深く、文学や絵画にもよく登場しています。
今日は変わり雛といっても、本物の雛人形に近い変わり雛でした。とってもおめでたい変わり雛でしたね。