1960年(昭和35年)所得倍増雛
「国民所得倍増計画」は、池田勇人内閣で決定された長期経済計画です。
1961年からの10年間で国民総生産を26兆円に倍増させる計画でしたが、その後日本経済は急速に成長し、約6年で国民総生産は倍増しました。
昭和35年7月、池田勇人内閣が成立、12月には「国民所得倍増計画」が閣議決定されました。
所得倍増計画の目標は、
- 国民の生活水準を引き上げること
- 雇用の増大による完全雇用の達成
- 農業と非農業、大企業と中小企業、中央と地方の格差の是正
でした。
長期計画に基づく投資によって、社会資本が整備され、貿易と為替の自由化政策も大きく進展しました。
さて、この頃の日本の家庭の1ヶ月の収入はいくらだと思いますか??
内閣府によると、昭和36年の調査時、家庭の1ヶ月の収入が2万円までの人が37%、3万円までの人が28%、4万円までの人が14%、6万円までの人が5%、6万円を超える人が3%、不明13%でした。
その約10年後の昭和47年の調査では、年収が100万円〜150万円未満の人が最も多く28.3%でした。
10年間で驚くほど年収が増えているのがわかります。
昭和47年の調査では、生活水準が上がったと考える人も多くなったようです。
この変わり雛の背景には、アドバルーンがたくさん描かれています。
昭和30年代はアドバルーンが盛んに使用されたものでした。
それでは今日はこのあたりで。