15人飾りの並べ方を例に、雛人形の道具についてご紹介します。
(写真は芙蓉雛15人揃です。)
本日は、五段目に並べるお道具をご紹介したいと思います。
御所車(ごしょぐるま)
平安時代、貴族が使用した乗り物。
牛に引かせる牛車の事です。
御駕籠(おかご)
こちらも大名や貴族の女性が使用した乗り物です。
人が担いで運びます。
桜・橘(さくら・たちばな)
御所の正殿・紫宸殿(ししんでん)の前にある「右近の橘、左近の桜」を模したものです。
親王飾り(天皇)から見て、右が橘・左が桜になるように並べる為、向かって左が橘、向かって右が桜となります。
紅白梅(こうはくばい)
古くは桜・橘でしたが、おめでたい事象の象徴として、桜・橘に変わって紅白梅を並べる風習も増えました。
その場合、向かって左が白梅、向かって右が紅梅となります。
写真の紅白梅は、「春華雛セット」のものです。
※何段目にどのお道具を置くかはセット、段数等により異なります。