今日は、17人飾りの並べ方を例に、
雛人形の道具についてご紹介します。
(横の写真は香佳雛17人飾りです。)
まずは、一段目に並べるお道具からご紹介したいと思います。
三方飾(さんぽうかざり)
右写真の、お花が載っている四角い台が三方。
お花が刺さっている器は瓶子(へいじ)と言い、お酒をつぐのに用いる道具です。
口花(くちばな=瓶子にさす花)を瓶子に差し、三方にのせたものが、三方飾です。
普通、内裏雛の男雛と女雛の間に飾ります。
高杯(たかつき)
丸いお皿に一本脚のついた器で、食べ物を盛ります。
身分の高い人に献上する為に用いられます。
貝桶(かいおけ)
文字通り貝合せに用いる貝を入れるための、二個で一組の六角筒形をした容器です。
貝合わせとは、ハマグリの内側に絵や歌が描いてあり、同じ絵の貝を合わせる遊びです。
行器(ほかい)で飾る場合もあります。
雪洞(ぼんぼり)
雛祭りでお馴染みの燈火台です。形はセットによって様々ですが、二個一組になっています。
この雪洞の、火の部分を覆っている布製の笠部分は、「火袋」と言います。
燭台で飾る場合もあります。
親王台(しんのうだい)
親王(男雛・女雛)が座る台です。
多くは二つ重ねになっています。
屏風(びょうぶ)
雛人形のセットの中で、台に次いで最も大きな道具がこの屏風でしょう。
大きいだけに、セットの印象を大きく左右します。
近年では、定番の金屏風から、趣向を凝らした形をしたもの、華やかな和紙を使ったものなど、様々な屏風が出ています。
※何段目にどのお道具を置くかはセット、段数等により異なります。