伝統的で格調高い雛人形。
伝統を重んじた、品格溢れる優雅な親王飾り『有職雛セット』です。
有職(ゆうそく)とは、朝廷や武家、宮中の儀式、法令、服装などのしきたりにならって、物を作ったり、事を行ったりすることを指します。
お殿様の衣裳は有職に従い、「天皇の袍(ほう)の色」と定義される「黄櫨染(こうろぜん)」を使用しています。「黄櫨染」は太陽の色を表した色で、絶対禁色として天皇以外は使用できない最高位の色でした。
お殿様に合わせ、お姫様も伝統的な十二単を纏っています。十二単の袖のたるみまで表現できるのは、高度な技術を持つからこそ。
二人の衣装には全て正絹を使用しております。
大人顔で品格溢れる高貴な二人の後ろには、しだれ桜が大きく横切り、春の景色を優雅で上品に演出しています。金沢泊の金屏風に描かれたこの桜は、舞い散る花びらや木の幹の表情など、細部に至るまで、全て手書きで丁寧につくられた逸品です。
台はマットで落ち着いた黒塗りに、木目を活かした足を組み合わせており、二つの素材が絶妙なコントラストを奏でています。枠のない金屏風と組み合わせる事で、上品ですっきりした印象を受けます。
貝桶・燭台は唐草模様が一般的ですが、有職雛だからこそのデザインをお楽しみいただくため、お殿様に合わせた鳳凰柄でまとめました。
また、親王台は高御座(たかみくら)を模したつくりになっております。
高御座とは、京都御所紫宸殿に設けられ、即位礼のときにだけ用いられる天皇の席のことです。
伝統を重んじた品格高い女雛・男雛に、趣向を凝らした台や屏風が調和した有職雛。飽きのこない様式美の中に現代的感性も漂い、桃の節句を雅びやかに演出します。
お子様が大きくなり目が肥えてからも、変わらぬ趣きの良さをお楽しみいただけます。
通産大臣指定伝統的工芸品の「伝産マーク」付きです。