紙雛という別名を持つ立雛は、その名の通り、紙で作った人形を川に流して厄払いをしたことが起源となっています。
シンプルだからこそ、全体のバランスや木目込みの技、些細なディティールの違いが目を引く様式です。
本日は、単純に見えて奥が深い、立雛の世界をご紹介いたします!
立雛と言えば、飾るのも片付けるもの簡単、という利便性はもちろんの事ですが、何といってもシンプルな様式美が特徴的です。
真多呂人形の立雛は、基本的な様式美の中にも、1体1体さまざまな特徴や違いが表れています。
簡単に例を上げますと、
シンプルでオーソドックスなものから、
ふっくらとボディに丸みのあるもの、
衿や裾の形に特徴を付けたもの、
などなど、一口に立雛スタイルと言っても、顔や着物の色だけでなく、衿や裾といった細かな部分にまで、多彩な個性の違いが見てとれるのではないでしょうか。
小さなディティールの違いで大きく印象が変わるのは、立雛というシンプルな様式だからこそです。
いろいろな立雛を見比べて、その立雛ならではの特徴を探すのも面白いですよ!