本日は、五人囃子の並べ方と、お道具の持たせ方をご紹介いたします。
五人囃子の並べ方
五人囃子は能楽をかたどったもので、囃子方(=演奏担当)の4人に、謡(=声楽担当)で5人となります。
向かって左から、「太鼓(たいこ)」「大鼓(おおかわ)」「小鼓(こづつみ)」「笛(ふえ)」「謡(うたい)」の順に並べます。
五人囃子のお道具の持たせ方
太鼓(たいこ)
座った姿勢で、両手で太鼓の“ばち”が持てるようになっているのが、太鼓役のお人形です。
“ばち”両手に差し、手前に台を置いて太鼓を載せます。
大鼓(おおかわ)
立った姿勢で、小鼓よりも下の方に手があるのが大鼓役のお人形です。
左手に大鼓を持たせます。
小鼓(こづつみ)
立った姿勢で、左肩の方に右手を上げているのが小鼓役のお人形です。
左肩と小鼓を乗せ、右手で支えます。
笛(ふえ)
座った姿勢で両手を前に出しているのが笛役のお人形です。
両手の間を通すように笛を差し入れます。
謡(うたい)
座った姿勢で両手を膝付近に出しているのが謡役のお人形です。
右手に扇を持たせます。
写真の五人囃子は秀花雛10人飾りの五人囃子です。
雛人形の並べ方と持ち物 – 関連記事
- 親王雛(男雛・女雛)の並べ方と持ち物
- 三人官女の並べ方と持ち物
- 五人囃子の並べ方と持ち物
- 五楽人・七楽人の並べ方と持ち物
- 随身(右大臣・左大臣)の並べ方と持ち物
- 仕丁(台傘・沓台・立傘)の並べ方と持ち物