雛人形の段飾りと言えば「五人囃子(ごにんばやし)」を思い浮かべる方も多い事でしょう。
雛祭りの歌でも、「五人囃子の笛太鼓〜♪」なんてフレーズがあります。
しかし雛人形では、五人囃子ではなく五楽人がセットとなっている場合があります。
五人囃子と五楽人の違いや並べ方をご紹介すると…。
五人囃子(ごにんばやし)
左から順に、太鼓(たいこ)、大鼓(おおかわ)、小鼓(こづつみ)、笛(ふえ)、謡(うたい)です。
能楽をかたどったもので、囃子方(=演奏担当)の4人に、謡(=声楽担当)で5人となります。
見た目でパッと分かる楽人との大きな違いは、「髪型がおかっぱ頭」「謡(楽器ではなく扇子を持っています)がいるかいないか」でしょうか。主に童顔をしてる事が多いです。
写真の五人囃子は、「秀花雛10人飾り」の五人囃子です。
五楽人(ごがくにん)
左から順に、横笛、縦笛、火焔太鼓(かえんだいこ)、笙(しょう)、羯鼓(かっこ)です。
五人囃子との違いは、火焔太鼓の有る無しを見ると判別しやすいですね。
五人囃子が能楽なのに対し、五楽人は雅楽を奏でています。
ちなみに七楽人になると、ここに琴、琵琶が加わります。
写真の五楽人は、「芙蓉雛15人揃」の五楽人です。