
もうしばらくすれば、あちこちで鯉のぼりがあがり、空で気持ちよさそうに泳ぐ季節になりますね。
そうなれば、端午の節句も間近です。
ところで今回は、端午の節句に定番の、「柏餅と菖蒲湯」に関するお話を取り上げてみたいと思います。
柏餅と菖蒲湯が定番なわけ
柏餅は縁起物で、柏は新芽が出るまで葉を落とさないところから、「家が絶えない」として尊ばれていました。
菖蒲湯に入るのは、身のけがれを祓い、厄払いをするためです。
「軒菖蒲」という言葉がありますが、ヨモギと一緒に軒にさし、魔よけに用いました。
民話で「めしを食べない女房」というような話があります。
女房の正体は鬼で、それがばれたため夫をさらいますが、菖蒲やよもぎの茂みに隠れたところ、鬼はその匂いに逃げてゆきました。
節分の「いわし」と似たような部分がありますね。
他に菖蒲は、その解毒作用から胃薬とされたり、血行改善やリラックス、打ち身に効くなどと言われ、薬草として用いられてきました。
心身の邪気を祓い、子供が健やかに育つよう、端午の節句には親のさまざまな願いが込められています。
また、菖蒲湯や柏餅などは、もともと厄払いの力があると信じられてきたものなので、男の子だけとは言わず、女の子も大人も、皆でお楽しみください。
※写真の菖蒲は真多呂人形の五月人形「引上げ」セットのものです。