昨年度五月人形人気ランキング!

五月人形と一口に言っても、その種類は様々。
今日は、昨年度(2009年)に真多呂人形インターネットサイトで最も売れた、五月人形のランキングをご紹介いたします!
五月人形選びにお悩みの方は、参考になさってみて下さいね。

【一位】引上げ(本金)

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定番の「引上げ」人形が、堂々一位にランクイン!

鯉のぼりを飾りたいけれど、どうしても飾るスペースがないという方にも人気なのが、お人形と鯉のぼりが一緒になったタイプの五月人形です。

直垂(ひたたれ;鎧の下に着る服)を身にまとったお人形が、元気よく鯉のぼりを引き上げるこのお人形。いつでも定番として、変わらぬ人気を誇っています。

衣装には本金を織り込み、気品あふれる姿を演出しました。柱の頂上には、竹で編んだかごに金箔を貼り付けた回転球をさしこんでいます。

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鎧飾り『三分の一 赤糸長鍬型鎧飾りセット』

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今回ご紹介するのは、甲冑師による迫力の鎧です!
圧倒的な存在感、丹念に作りこまれた美しい仕上がりは、圧巻の一言です。

鎧飾り『三分の一 赤糸長鍬型鎧飾りセット』

端午の節句の飾りといえば、やはり鎧兜。
そんな方にお勧めしたい、大迫力の一級品です。

数多くの作品を生み出す加藤一冑の作品の中でも珍しく、籠手(こて)・脛当(すねあて)つきの鎧兜セットです。南北朝時代の鎧兜をモデルとして丹念に作りこまれています。

鎧兜は、戦の時に命を守る事から転じて、子供が無事成長するよう端午の節句に飾られるようになったもの。
鎧に兜、籠手に脛当と、防具が揃ったこのセットは、お子様の成長をバッチリ見守ってくれるような気がしませんか?

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兜飾り『五分の一 獅噛(しがみ)兜飾りセット』

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今回ご紹介するのは、小さいサイズの中に技巧が光る、甲冑師・加藤一冑による、「五分の一 獅噛兜飾り」です。コンパクトさと本格さが融合した、細かい作りの一級品ですよ。

兜飾り『五分の一 獅噛兜飾りセット』

加藤一冑の正式なつくりの兜の中で、最も小さい兜の飾りです。
源義家の兜を再現したものになっています。

源義家は平安時代後期の武士で、室町幕府を開く足利尊氏や、鎌倉幕府を開く源頼朝の祖先にあたります。
「天下第一の武士」と呼ばれ、諸国の百姓が競って田畑を寄進したという、人望の厚い武士でした。
あまりに義家への寄進が多いので、朝廷が禁止したほどです。

そんな義家にあやかり、周りの人に好かれ、愛される子に育ってほしいという願いもこめられています。

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武者人形『遊(ケース付)』

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今回ご紹介するのは、でんでん太鼓を振り上げた姿がたまらなく愛らしい、小さな五月人形「遊」です。犬張子を前に、でんでん太鼓を掲げるバンザイ姿が、心なごませます。

武者人形『遊(ケース付)』

空をも掴まんとばかりに両手を振り上げた姿が愛らしい、男の子のお人形です。
子ども特有のむちむちした体をしっかり表現してあり、見ていると思わず触れたくなります。

男の子の目の前にあるのは犬張子(いぬはりこ)で、安産や子育てのお守りとして古くから愛されてきました。
犬張子のお守りに守られて、男の子が元気に育っていく様子が目に浮かぶような飾りです。

振り上げているでんでん太鼓ですが、こちらも安産や子育てのお守りとして、お宮参りでもおなじみです。また、音で厄を払う魔除けとして、昔から縁起物とされてきました。

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武者人形『凛』

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皆さんも大河ドラマなどで、こんな風景を見た事があるのではないでしょうか?

本日は、勇ましくも愛らしい、そしてちょっと変わったセットの大将飾りをご紹介いたします。
かわいらしくも凛とした強さを秘めた大将飾りですよ。

武者人形『凛』

旗とかがり火を脇に、陣を構えた五月人形。
その名のとおり、かわいらしくも「凛」とした強さを秘めた大将飾りです。

屋外に張った陣にどしっと構え、今にも出陣しようとしている場面を表しています。可愛らしいお顔ながら、兜を被り、鎧を着た貫禄の姿は、本物の大将のよう。

屏風と旗は二引きの柄で統一してあり、シンプルながら引き締まった雰囲気を醸し出しています。
陣の雰囲気を演出するかがり火も付いています。

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武者人形『大望(ケース付)』

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こんにちは!
今日は、鯉のぼりもお人形も一緒に飾れる、人気タイプの五月人形をご紹介いたします。

武者人形『大望(ケース付)』

鯉のぼりを飾りたいけれど、どうしても飾るスペースがないという方にもお勧めなのが、お人形と鯉のぼりが一緒になったタイプの五月人形です。

近年、住宅事情もあいまって、特に都心部などを中心として、鯉のぼりの姿を見かける事が激変しました。
しかし、天を悠々と泳ぐ鯉のぼりの姿は、力強くもあり心和ませるものでもあり…。男の子の強く健やかな成長を願う、端午の節句にふさわしい、素敵な風景だと思いませんか。

人々のそんな思いもあってか、鯉のぼりとお人形が並ぶタイプの五月人形は、真多呂人形インターネットサイトでも、一番人気のあるタイプなんですよ。

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五月人形の飾り方「鎧兜」

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今日は、五月人形「鎧兜」の飾り方をご紹介いたします!
(画像クリックで拡大します)

とは言っても、雛人形ほど小物もなく、人数も少ないため、非常に簡単!

迷う点は、「弓太刀の並べ方は、どっちが右だったかな?左だったかな?」くらいではないでしょうか。


では、弓太刀の並べ方です。自分から見て、

  • 右側…太刀
  • 左側…弓

です。簡単ですね♪
「兜飾り」の場合も、並べ方は同様です。

「これじゃ物足りない…」という凝り性の方には、スタッフ&カメラマンが写真撮影時にしっかり!きっちり!並べている方法を、さらにご紹介いたします。

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「真多呂人形会館」で見る五月人形

真多呂作「五月人形」は、真多呂人形会館(JR御徒町駅徒歩3分)でもお買い求めいただけます。
都会にありながら、喧騒を感じさせない、落ち着いた雰囲気のショールームです。

しかも、「ご来店者様限定 特別ご優待クーポン券」をプリントアウトし、真多呂人形会館にお持ちいただきますと、真多呂人形をご優待価格にてお買い求めいただけます。
ご来店の際は、お忘れずにお持ちください。

真多呂人形会館<ショールーム>所在地

【住所】 〒110-8505 東京都台東区上野 5-15-13
【電話番号】03-3833-9662(ショールーム直通)
【営業時間】9時30分 〜 17時30分
※1月6日〜5月5日まで無休で営業中。

<ショールーム>の詳細はこちらから。

初節句のお祝いとお返しは?

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初節句の「お祝い返し」で悩む方も多いのではないでしょうか。

お祝いの席にご出席いただいた方には、おもてなしがお返しとなるので、お返しの品は不要です。

ご出席できなかった方には、節句から一週間以内にお返しするのが礼儀とされています。
「内祝」と表書きし、お子様のお名前でお返しします。
お返しの品はお菓子や紅白砂糖が定番ですが、お菓子屋さんやギフトショップさんに相談してみるのも良いでしょう。

ちなみにお返しの相場は「半返し」で、いただいた金額の半額くらいが相場となっています。

逆に、初節句のお祝いに招かれた場合は…。

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【端午の節句 豆知識】柏餅と菖蒲湯

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もうしばらくすれば、あちこちで鯉のぼりがあがり、空で気持ちよさそうに泳ぐ季節になりますね。
そうなれば、端午の節句も間近です。

ところで今回は、端午の節句に定番の、「柏餅と菖蒲湯」に関するお話を取り上げてみたいと思います。

柏餅と菖蒲湯が定番なわけ

柏餅は縁起物で、柏は新芽が出るまで葉を落とさないところから、「家が絶えない」として尊ばれていました。

菖蒲湯に入るのは、身のけがれを祓い、厄払いをするためです。
「軒菖蒲」という言葉がありますが、ヨモギと一緒に軒にさし、魔よけに用いました。

民話で「めしを食べない女房」というような話があります。

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【端午の節句 豆知識】鯉のぼりの素朴な疑問

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端午の節句と言えば、五月人形だけでなく、「鯉のぼり」も欠かせませんね。

ところで、鯉の上にある「吹流し」ですが、「鯉は分かるけど、あのヒラヒラしているのは何?」と思う
方も多いのではないでしょうか。

今回は、その「吹流し」の豆知識をお届けいたします。

ちょっとマニアックな豆知識、吹き流しの謎

仏事を連想させるので、白と黒を置き換えているものも多いですが、吹流しは、3匹の鯉の上でたなびく青・赤・黄・白・黒の五色がもともとの形でした。

古来中国から伝わった「陰陽五行説」では、自然の道理を五つに分けて考えています。
この五行が循環することで、宇宙の法則と安定が保たれる、森羅万象の全てを表す節理とされています。

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【端午の節句 豆知識】菖蒲と端午の節句

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菖蒲と端午の節句の関係は?

体が温まるとして根や葉を湯に入れる菖蒲湯はおなじみですが、菖蒲は古くから漢方名「白菖」としてもおなじみです。
根茎を乾かした健胃薬「菖蒲根」などが有名ですね。

端午の節句は「薬の日」ともされています。
平安時代、端午の節句に天皇が部下を率いて、大々的に薬草を採取する「薬狩り」を行う風習があったことからきています。

採取した薬草には、菖蒲や蓬(よもぎ)など、端午に欠かせないものがたくさん混じっていました。

薬効だけでなく、厄払いの力があると信じられてきた菖蒲は、平安時代からとても重宝されていました。

端午の節句に菖蒲を髪飾りとして邪気祓いをする風習があり、天平時代には、上皇が、

「最近は五月の節句に、菖蒲を“かずら”にする風習が廃れてきている。今後は、ちゃんとこの風習を守らない者は、宮中に立ち入り禁止だ」

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五月人形の賢い買い方、選びかた(2)

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五月人形と一口にいっても、多種多様のお人形があり、目を通すだけでも大変です。
今回は引き続き、五月人形選びのポイントをご案内いたします。

飾る場所と収納場所のサイズを図る

五月人形を選ぶ時、飾る場所のサイズを測るのは勿論ですが、うっかり忘れがちなのが、収納場所のサイズです。

飾る場所だけではなく、収納場所の事も考えておくと、後々助かります。

五月人形は、1年のほとんどが収納場所にある季節ものです。
収納にどのくらいのスペースがとれるのか、どういう風にしまったら便利か、等々…飾る場所だけでなく、収納場所の希望も明確にしておきましょう。

真多呂人形では、各五月人形のページに、収納の際のサイズ・イメージ等を掲載しています。ご参考ください。

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五月人形の賢い買い方、選びかた(1)

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五月人形と一口にいっても、多種多様のお人形があり、目を通すだけでも大変です。
今回は、五月人形選びのポイントをご案内いたします。

五月人形の購入時期

初節句の場合、3月下旬から4月の初旬にかけて購入するようにしましょう。
3月3日の雛祭りが終わると、町では一斉に五月人形がディスプレイされますから、直接見比べて吟味する事ができます。

また、人気のある五月人形は、売り切れてしまう可能性があります。
あまりギリギリまで購入を伸ばすと、売り切れのため選択肢がなくなってしまうので、余裕を持って五月人形選びをしましょう。


まずは予算を決めてから

五月人形の選び方で、まず目安となるのが予算です。
五月人形と一口に言っても、たくさんのお人形がありますので、あらかじめ予算を決めておくと、選びやすくなります。

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端午の節句「お祝いの席のマナー」

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「初節句」は、生後はじめて迎える節句のことです。
お祝いの席をもうけ、親戚やお世話になった方をご招待して、感謝の気持ちをあらわしましょう。
生まれてすぐに初節句を迎えるような場合は、翌年にお祝いを延ばします。
今日は、初節句お祝いの席のマナーを簡単にご紹介いたします。


おもてなしをする側のマナー

まずは、【おもてなしをする側のマナー】からご紹介いたします。

誰を招待すればいい?

祖父母・親戚だけでなく、名付け親や仲人、初節句祝い・出産祝いを
お送りくださった方をご招待しましょう。

祝い膳のお料理

柏餅とちまきが一般的です。

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真多呂人形フォトギャラリー【五月人形の段】

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真多呂人形フォトギャラリーでは、随時、五月人形の写真を公開しております。

五月人形の全商品写真を一気にまとめて見られる他に、「加藤一冑作 鎧兜」・「金林真多呂作 五月人形」と、種類別に見ることができます。


フォトギャラリー【五月人形の段】の見どころ

フォトギャラリーの見どころは3点。

1)ホームページに掲載されていない写真が多数あり。
2)立体的に感じられ、飾った時のイメージを掴みやすい。
3)写真が大きいため、細かいところまで見える。

フォトギャラリーで、端午の節句のイメージを作ってみませんか?

真多呂人形 フォトギャラリー

【五月人形の段】
【雛人形の段】

ちまきと菖蒲とボートレース(古代中国の伝説)

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5月5日のボートレース

中国の戦国時代、楚の名門に“屈原”という詩人で有名な政治家がいました。
この屈原が仲間に妬まれて陥れられ、江南に流されました。

彼は高潔な人柄故に、「清濁併せのむ」ということはどうしても耐えられないと、5月5日泊羅(べきら)の淵に身を投げて死んでしまいます。

人々は自由と正義を愛した偉大な詩人を惜しんで、多くの船を出して探しましたが遺体は見つかりませんでした。

5月5日に沖縄、朝鮮、中国で競渡というボートレースを行うのは、屈原の霊を慰める為だといわれます。


ちまきのはじまり

のちに屈原を慕う人々が、5月5日の命日に身投げをした場所に米をまきました。
しかし魚が米を食べてしまうので、竹の筒に米を入れて供養したのが、ちまきのはじまりです。

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端午の節句の起源と歴史

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端午の節句の起源は桃の節句よりも古く、奈良時代に厄病を避けるための行事として行われていたようです。

初めは宮廷行事だったのが、自然と子供たちがお互いのからだを菖蒲の葉でたたき合う遊びに変わり、鎌倉時代には一般家庭でも端午の節句を祝うようになったといいます。

江戸時代になると、男児誕生の祝日として定着しました。
その当時は家の門前にのぼりや吹流しを立てて祝いました。

武家ののぼりには家紋が入っており、町人はそれに対して鯉をかたどったのぼりを立てたのが、現在の鯉のぼりのルーツです。


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木目込み人形と真多呂人形の歴史(4)

平安の美を求めた、真多呂の新たな木目込み人形

真多呂人形

現在の木目込み人形の世界

こうして数多くの人形制作ができるようになった木目込み人形は、さらに発展していきます。

二代目名人、吉野喜代治の手法を伝授し、現代の木目込み人形を確立したのが、初代金林真多呂です。
彼は喜代治のほかに、同時代の名人春山からも伝統技法を受け継ぎ、二人の師の教えに自分自身の創意を加えて、「真多呂人形」を完成させました。

真多呂人形は、これまでの浮世絵、歌舞伎物、あるいは童物のほかに、平安朝の美を題材にした平安絵巻の雅やかな世界のものまでも表現しています。
また、人形の大きさもやや大きめにして、いままでの木目込み人形のイメージを一新して、現在の木目込み人形の世界を築きました。

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木目込み人形と真多呂人形の歴史(3)

明治時代の画期的な木目込み人形の変化

木目込み人形の制作

木目込み人形の原型づくり

明治の初め頃までは、誕生当時のままの技法で、木目込み人形は作られてきました。
それは、柳の木を一体ずつ彫刻して仕上げるために、時間と手間がたいへんかかり、制作個数が極端に限られたものでした。

その頃、京都で賀茂人形作りの修行を積んだ人形師、吉野栄吉は「なんとかしてこの人形を一般庶民に普及させたい」という一念でいろいろと研究を重ね、じつに画期的な手法を考案しました。

それは、従来どおりに木を彫って作った人形を原型にして、松やにを利用した鋳型に、木(主に桐の木)の粉末と生麩糊をまぜ合わせた桐塑を詰め込み、原型とまったく同じ塑像を作り出すというものでした。
この塑像は木のように彫ったり削ったりでき、型崩れしない、まさに理想的なものだったのです。

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