現代の雛人形スタイル
今ではどこの家でも、女の子が誕生すると初節句のお祝いに雛人形を揃えるようです。
そのため、お正月も過ぎると、デパートや専門店にはいっせいに雛人形が飾られ、誰もがその美しい人形を観賞することができます。
もっともオーソドックスなスタイルは、緋毛氈の段飾りに親王雛、三人官女、五人囃子、随身、仕丁が並ぶ「十五人飾り」です。
この段飾りの前で家族や親類、友人が集まってお祝いのご馳走を食べるのはいかにも「桃の節句」らしい華やぎがありますが、最近では住宅事情を考えるとこのような祝い方は少なくなりました。
段飾りは大きすぎると言うことで、コンパクトなスタイルに人気が集まっています。
ひとつは人形そのものをぐっと小さくして十五人飾りをガラスのケースにまとめたケース雛。床の間や家具の上における手軽さや、ミニ雛の愛らしさが人気です。